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回復に向く,一歩を踏み出す時。

一度仕事を休み、やっと元気になって職場に戻るとき、
多くの場合、職場も周囲も、何も変わっていません。
同じ環境に戻れば、
あるいは環境が変わっても、
働く中で似たような状況に直面することは少なくありません。
何も準備をしなければ、
同じことが繰り返されてしまう可能性があります。

「もう二度と倒れたくない」
そう思うのであれば、
自分の心を守るための伝え方を身につけることが必要です。
その一つが、アサーティブ・コミュニケーションのDESC法、
「結論から話さない」ことで、対立を生まない話し方です。
言いづらいことや、苦手な相手に対して、
必要なことを言わないままでいると、
我慢や納得のいかない思いが積み重なり、
やがて耐えられずに倒れてしまう。
大切なのは、どの言葉を選ぶかではなく、
どの順番で伝えるかです。
なぜ、産業医なのか
松坂 伊織(まつざか いおり)
私は、「働き続けること」を支える専門家です。
職場のメンタル不調の原因は多岐にわたりますが、
その多くは人間関係やコミュニケーションの行き違い、
組織とのミスマッチから生まれます。
産業医は、社内規則や組織構造を理解し、
上司や人事とも直接対話ができる、数少ない立場です。
主治医が踏み込みにくい「職場」という領域に入り、
本人と組織の間に立ちながら環境を整える。
そして、再び働き続けるために必要な行動変容を支える。
治療だけではなく、
「どうすれば働きやすく、生きやすくなるのか」を共に考え、
人がいきいきと働ける条件を整える。
それが、私の考える産業医の専門性です。

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